7/26 十条台遺跡群南橋遺跡 現地説明会
連日、熱中症警戒アラートが鳴り響き、学校のプールも中止が続くほどの厳しい暑さが続いています。十条小学校の皆さん、そして地域の皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。
旧十条台小学校跡地(十条小学校新校舎建設予定地)では、遺跡発掘調査が行われています。7月26日、その調査の現地説明会が午前中に開催されました。
会場には区役所の方々や実際に調査を行っている専門の方々が立ち、来場者に丁寧な説明をしてくださいました。汗がにじむような酷暑のなか、約40名の方々が参加。
7月7、8日に校外学習で見学を終えた十条小の4〜6年生の児童も、「もう一度見たい!」と保護者とともに訪れる姿が見られました。
発掘現場に立ってみると、 2000年前の営みがすぐ足もとに広がり、まるでタイムスリップしたかのよう!
旧校庭の地下からは、なんと弥生時代の住居跡が複数見つかっています。弥生時代の住居は約10年ほどで建て替えられていたそうで、現地でもその改築の痕跡が確認できました。何度も建て直された形跡から、当時の人々がここに暮らし続けていたことが伝わってきます。調査員の方は「十条地区は、きっと住みやすかったのでしょうね」と笑顔で語られました。
さらに、住居の周囲からは非常に保存状態の良い弥生土器も出土。十条小の児童たちが目を輝かせて見入っていた様子も紹介され、「感動してくれていた」とのお話も伺えました。
東側昇降口のあたりからは、古墳時代の円墳跡(直径約15m)も発見され、歴史の深さを感じる貴重な体験となりました。
受付付近には、発掘された出土品が多数展示されていました。弥生時代の土器から、近世・近代の食器や箸置き、「十条」「王子」と記された徳利などが、非常に良好な状態で並んでいました。
調査は「ある程度重機で掘ったあと、傷つけないよう丁寧に手作業で進めている」とのこと。調査員の皆さんのご尽力に、心から敬意を表したいです。
「このまま遺跡公園にしたいくらいですね」と感想を伝えると、「そうもいきませんから(笑)。でも調査結果は本にして残す予定です」とのお話でした。完成が今から楽しみです。
暑い中、丁寧なご説明をしてくださった調査員の皆さま、区役所の皆さま、本当にありがとうございました。
こうした歴史の積み重ねの上に新しい校舎が建ち、これから新たな歴史が紡がれていくことを、地域の一員として誇らしく思います。